mayさんの自転車日記

自転車ツーリングが好きです

2017.05.27-28 ACFみちのくラン(米澤街道)

5月最終の土日、恒例のACFみちのくランが開催されました。
今年は米澤街道を走るプラン。
初日は猪苗代から桧原峠旧道を越え小野川温泉
二日目は板谷峠を越え蟹ヶ沢を渡り福島へ

担ぎや渡渉があるということで、ミニベロでの参加としました。




5月27日(




天気予報では雨は降らないはずでしたが、行きの東北新幹線では、小山付近で大雨となり、ヤキモキ。
郡山で磐越西線への乗り換えるころには、小降りになり、猪苗代駅に降り立つと何とか止んでいました。
前回は、雨の中で自転車を組むことを余儀なくされましたが、今回は問題なく自転車を組むことができました。




予定より少し早い9時半に走り始めました。
まずは五色沼を目指します。
五色沼までは、だらだら登りの道が続きます。
昨年8月末に走ったばかりなので、かっても知っているのでかなり良いペースで走っていきます。

剣ヶ峰のコンビニで昼食を仕入れ、昨年泊まったペンション「ヴァン ブラン」に立ち寄り、オーナーにご挨拶します。
聞けば、前泊している堀内さんが1時間前に立ち寄ったそうです。
堀内さんは、桧原峠の林道を越えると話していたそうです。
後を追います。




早稲沢の分岐。
小椋佳が学生時代にこの地に泊まり気に入ったため、この土地に多い「小椋」姓を芸名にしたそうな。
ここを12時に通過。
と、その時「シクラメンのかほり」が響き渡りました。12時を知らせる音楽に使われていました。
「真綿色したシクラメンほどすがしいものはない・・」と口ずさみながら走りました。




金山で長井川沿いに北上します。
道の先のほうから、たくさんの犬の鳴き声が聞こえてきました。
はたして、たくさんの犬を連れて散歩している集団に遭遇。
犬はおとなしく咬まれずに済みました。




道は途中から舗装が切れ砂利道となります。良くしまっていて走りやすい道です。
勾配もきつくありません。
米澤街道の鷹の巣一里塚がありました。若松から九里の位置にあるそうです。




さて、いよいよ林道と旧道への分岐です。
この時、12時半。
桧原峠でランチにする案もありましたが、ここでランチとしました。
おなかがすいては、坂も上れませんから。




沢には、水芭蕉が咲いていました。
もう少し早く来ていれば、見ごろだったでしょう。




分岐にあった地図です。
旧米澤街道は、一時は荒れていたそうですが、平成21年の大河ドラマ天地人」が放送された際に整備されたそうです。しかし、8年たっているので、道はどうなっているでしょうか。




さて、昼食を終えた一行は旧道へと進みます。




しばらくは緩やかな道。
峠に近づくにつれ勾配はきつくなります。
そうこうするうちに、あっけなく峠に到着。




峠には対になった境塚が残っていました。
意外と広い峠でした。
ここでランチにしても良かったかもしれません。




一休みして、米沢へと下っていきます。
福島県側とは違い、かなりきつい坂です。
乗って下る人、押していく人、担いでいく人。
思い思いのスタイルで下っていきます。




下る途中には、大峠と小峠、たすけ茶屋跡などがありました。






ところどころ、小さな沢があったり、崩れていたりと担ぎを余儀なくされるところも何度もありました。
道もわかりにくいところもありますが、よくよく探せば、すぐに見つかります。




と、大きく崩れた個所に遭遇。
一瞬途方にくれます。
しかし今回は、なんといっても人数がいるのが強みです。




バケツリレーならぬ自転車リレーで切り抜けました。
クリアしてから気が付いたのですが、実はしっかりした踏み跡が上へと向かっていました。
迂回路があったようです。




その後も小さな沢を担いだりして、ようやく林道が見えてきました。
が、その前に最後の難関の丸木橋
恐る恐るわたります。
もっとも、皆靴はびしょぬれなので、沢を渡ったほうが安全だったかもしれません。




ようやく林道に到着し下ろうとしたその時、中西さんのリムの振れが異常に大きいことに気づきました。
調べたら、スポークが3本ほど外れかけています。
普通のハブでしたら外れることはないのですが、マキシカーのハブはフリー側はひっかけ式。
時々、このようなトラブルがあると聞いていましたが、初めて見ました。
ニップルを締め直し、事なきを得ました。




舗装路を快適に下っていくと、目の前に見たこともないダムが現れました。
ロックフィル式の綱木川ダムです。




明るいうちに本日の宿「ししどや」に到着。
もっと明るい女将の歓待を受けます。
いわく「嫁いで31年」「とにかく古くて細長い宿で申し訳ない」・・・聞いてもいないのにいろいろと教えてくれました。


堀内さんはすでに到着していました。綱木ダムには1時ごろ着いていたそうです。
ほぼ同時に、仕事を終え新幹線に飛び乗って、米沢から走ってきた山口さんが到着。
全員集合です。


ビールで乾杯し、のんびりと気持ちの良い風呂に浸かり、宴が始まります。




皆さんは、遅くまで談笑していたそうですが、私は前日3時間ほどしか寝ていなかったので(4時起床でした)、早々に夢の中へ・・・ 
せっかく、宿の向かいの酒屋でおいしそうな日本酒を買ってきたのに、あぁ、もったいない。





5月28日(




翌朝は、6時過ぎに起き、朝風呂ののち、温泉街を散歩しました。
古い温泉街、趣があります。


温泉ラジウム玉子、気になります。(実は朝食に出ました)




ここも小野小町伝説があり、この温泉を見つけたのが小野小町とか。




公衆浴場は200円。




温泉で塩を作っていた塩田の跡だそうです。いわゆる「山の塩」ですね。




さて、朝ごはんを食べ、記念撮影して、8時半に出発しました。
女将はというと、この日はたんぼアートの田植えの日とかで、いそいそと出かけていきました。


米沢で昼食を調達し、山形新幹線沿いに走ります。
途中の踏切では、目の前を新幹線が通っていきました。




今日は、蟹ヶ沢の渡渉があります。
雪解け水で水が多い場合は渡れない可能性があります。
とにかく、行ってみての勝負。
もし渡れないときは、板谷駅まで200mほど上り返し、電車に乗るしかない。
その電車が、1時半の次が6時。どう考えても1時半には間に合わないので、6時だねぇ。
その時は駅前で宴会だねぇ、と話しながら走っていきます。
私のザックには、昨晩買った4合瓶が、そのために(たまたま?)入っています。




この付近は、まだ藤の花が見ごろでした。




舗装も切れますが、それでも、走りやすい地道を進みます。
旧街道だったこともあり、その名残をあちらこちらで見かけることができます。




笠松鉱泉に到着。ここは、一度は泊まってみたい雰囲気を醸し出しています。
水場があり、水を補給することができました。




橋架け替え工事中につき通行止めの看板がありました。




果たして、橋の工事中のところに出ました。
ただし、問題なく歩いて行けそうです。
栗原さん・中西さんによれば、3年前に来た時から状況が変わっていないとか。




その後は、10〜12度程度の勾配を必死に上っていきます。
12時少し前にピークに到着。
開放的で明るいところです。
一息つき、先を急ぎます。




少し下ると、姥湯温泉との分岐があります。
案内地図が、道を毛糸を使って示されていました。
良いアイデアです。




さらに下ると、板谷峠の看板がありました。
ここが峠?




板谷駅からさらに下り、蟹ヶ沢に到着しました。
心配だった水の量はさほどでもありません。
膝下ぐらいだろうと、靴を脱ぎます。




果たして、膝下まででした。
荒川さんは、地下足袋持参。地下足袋は大正解ですね。
私は、裸足でしたが、川の石が丸かったので痛くはありませんでした。




川を渡り切り、河原で小一時間ほど昼食としました。
それから、さらに米澤街道を進みます。




最初のうちは、道も荒れていて、急坂でしたので、押していきます。
しかし、まもなく簡易舗装が現れます。




と、その時、1台のMTBが下ってきました。
怪しいニッカポッカ集団に出くわして、びっくりしていました。
福島市役所のサイクリングクラブの方で、市のご当地キャラクターももりんが書かれたジャージを見せてくれました。
少し歓談し、川を渡ってみると言って下っていきました。


このあたりから道は緩やかになり、乗って行けるようになりました。




旧道の石畳へとつながる道です。
誰も行こうとは言いませんでした。




お不動様で、一休み。




神社でも一休み。
300段あるというので、やはり、だれも上ろうとしませんでした。




李平宿跡にある開村370年の看板です。
昭和60年に建てられたもののようです。
1613年に村が作られ、その後1918年まで存続していたそうです。




しばらく行くと、開けたところに出ます。
ずっと林の中でしたので、気持ち良い!




と間もなく、今日最後のピークに到着です。
ここから、標高差600mほどを一気に下ります。
しっかりしたダート道なので、ミニベロでもノーブレーキで下っていくことができました。




庭坂富山付近からの福島市街の眺めです。
この先からいよいよ、町中を走らなければなりません。




なるべく裏道を縫いながら、福島駅に到着。
予定より少し早い、3時半でした。
何人かは4時20分の新幹線に乗るべく、自転車を袋に詰めます。


安いチケットを取った我々二人は、8時前まで暇です。
観光案内所で、おすすめを聞いたところ、東口の円盤餃子とのこと。
聞けば、17時開店。
今やっている店を教えてもらい、17時の新幹線を取っていた二人と、30分勝負の乾杯!




二人を見送り、東口に移動し、おすすめの円盤餃子をいただきました。





毎度ながら、プランナーのお二人には、驚かされます。
本当に良い道を知っています。
来年のコースが今から楽しみです。



プランナーが作ったコースです。参考までにリンクを張らせていただきます。
「初日」
「二日目」