mayさんの自転車日記

自転車ツーリングが好きです

ACF 東北ラン 2011.05.14-15

3月11日に起こった大地震。ACFの仲間、仙台在住の中西さんとは、しばらく連絡がとれず心配していましたが、何とか連絡が取れ、そのうえ、一段落したということで、毎年恒例の東北ランを企画してくれました。
仙台に行くことで、地元の人を少しでも元気付けたいということで、いつになく大勢のメンバーが集まりました。

多くのメンバーが新幹線で向かいましたが、私は、大久保さんと車で行きました。朝5時に東京を出発、東北道を走りましたが、持ったより車の交通量も多くびっくり。福島に入ると、道路は波打っていて、また、あちこちに仮に修理をした跡があり、時速も50kmに制限され、地震のすさまじさを目の当たりにしました。
宮城に入ると地震の影響を感じることは少なくなりましたが、自衛隊のトラックが走っていたりと、まだまだ復興途中であることを感じずにはいられませんでした。





10時過ぎにJR仙山線作並駅に到着。10時15分ごろ東京から来た、荒川、大田、村井各氏と、仙台在住の中西氏と合流。
車は大久保さんに任せ、まずは、錬田峠を目指して走り出します。



作並駅から少し下ると、ニッカウヰスキーの工場があります。
ここは、新川(にっかわ)。これから、ニッカという名前を取ったという説もあります。



ニッカの工場から、道を折れ、いよいよ錬田峠へのアプローチが始まります。
周りの田んぼでは、かえるが鳴き。田植えの光景が目に付きます。



気持ちの良い新緑の中、道は良くしまったダートに。



ここが、錬田峠への分岐。
案内の中西さんがいないと、まっすぐ行ってしまいそうです。
左の山道に入っていきます。
私の平成3年の5万図にもこの分岐は出ていません。



道は、徐々に山道のようになって行きます。
かなりぬかるんでいて、ホイールがズボッと埋まることもしばしば。



木造の橋で沢を渡ります。



橋を渡るといよいよ担ぎが始まります。
熊に注意の看板を横目に階段を上っていきます。


しばらく担いだり、押したりと山道を登っていくと、やっとの思いで峠に到着!
うっそうとした林の中の静かな佇まいの峠でした。



ふと足元を見ると、地面にひびが入っているところがあります。
地震の後遺症と思われます。
油断せずにさきを急ぐことにしました。



実は、錬田峠からは、標高にして約50mほどのぼりが続きます。
傾斜はさほど急でないので、のんびりと押していくことができました。
峠ではないですが、ピークは錬田峠より広く、また、ベンチもありお昼をするにはここが良いという雰囲気です。



さて、下りは、かなり急勾配。岩もごろごろしており、かつ、ぬかるんでいて、乗るのは一苦労です。



再び、木の橋を渡ると林道になります。
しかし、あちこちに水溜りもあり、突っ込んだら段差があって久しぶりに転んでしまいました。
ニッカも手袋も泥まみれに。



秋保の大滝です。
距離にして数百m離れているのに、強い風もありしぶきが飛んできます。
この後、秋保大滝植物園庭園の周りにある蕎麦屋に行きました。
ざるそば(つなぎは、10〜15%。日によって配合を変えるという説明あり)が750円ほど。
田舎そばと更科そばもありました。
私は、ざるそばでしたが、隣で食べていた山菜天ぷらそば、1700円ほどでしたが、ボリュームもあり、おいしそうでした。



お腹もいっぱいになり、次なる峠、四方峠に向かいます。
秋保大滝からは、標高差にして100mほどのピークを二つ越えなければなりません。やっと着いた四方峠の入り口です。
羽前街道の標識の説明によると、「出羽に通じる歴史街道で、1062年に源頼義・義家親子と安部貞任との戦い、江戸時代の参勤交代、出羽三山参りに使われた(抜粋)」とありました。



しばらく行くと、新緑の中、簡易舗装がいつの間にかダートに。
よくしまった道で楽しく乗って行けます。



ところどころ急なところもありますが、おおむね緩やかなのぼりでした。



おいしそうな水がありましたが、「毒清水」の看板にびっくりします。
説明によると「前九年の役(1051〜62)に、安部貞任軍が毒を投じて源義家を毒殺しようと謀ったところ」という。
実際の場所は、ここではなく道路改修で失われたとも書かれています。



峠は、直下で左側の狭い道に入った先にあります。
かなり開けた峠で、ゆったりとした良い峠でした。
江戸へ100里という文字が、はるかかなたに来たなあ、という思いを呼び起こします。
ここで、田村さんが合流。

しかし、倒れた石の標識もありこれは地震によるものと思われます。また、真新しい展望台も立ち入り禁止になっていました。


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下りはダートの気持ちよい道でしたが、かなり深い地割れの箇所があったりと、神経を使いました。
舗装路も修理の跡が残っていました。
舗装に入ると、宿はもうすぐです。



今回の宿は鎌倉温泉。
3年前にもクラブランで使ったところだそうですが、私は始めて。
母屋がきれいになっていました。
庭の手入れも行き届いていたり、宿の人もとても温かく、とても気に入りました。
夕食も品数が多く、お腹いっぱいに。
12時近くまで会談し、布団にもぐりこみました。



翌朝は、7時からご飯ということで、6時におき、朝風呂をあびて、散策しました。
かじかの声がとても美しく響いていました。

いつもより早い出発。8時半。
記念撮影をして、残念ながら、大久保さんと私は、皆と別れ、車で東京を目指しました。

もう一度ぜひ行きたい宿でした。