サイクルストアーヒロセに集まる松井さんと伊東さんが阿武隈を走るということを聞きつけ、私と後藤さんも仲間に入れてもらいました。
一日目
満員のひたちを磯原駅で降り、自転車を組み立てます。
近くのスーパーにて今日のランチを購入し、花園渓谷を目指します。
きつい上り坂を越えると水沼ダムが見えてきました。
水沼ダムでは、何人もの釣り人が糸を垂れていました。たぶんヘラブナ釣りでしょう。
キャンプ場を過ぎると花園渓谷に入ります。
しばらく走ると坂は急になります。
やっとのことで、猿が城林道の分岐に到着。
林道へとハンドルを切り、少し走ったところでランチにしました。
今日のスタートは10時半と遅めだったので、この時はすでに1時半。おなかすきました。
その後もきつい坂を上っていきます。
ようやくのことで、亀谷地湿原に到着しました。
湿原の水芭蕉に癒されました。
和尚山の南まで登りが続きます。
この道がまたきつい。
ようやくこえて小川に下っていると目の前に全く動かない、毛むくじゃらのものがありました。
なんとアナグマでした。野生のアナグマは初めてです。
降りきると、10%登りの看板があります。どう見ても10%以上ある坂を必死に上ります。
今日のコースののぼりはきつい坂が多く走るのに苦労します。
何とか上り切り、あとは那倉川沿いに塙駅へと向かいます。
途中菜の花がきれいなところがありました。
廃校になった那倉小学校の校庭が菜の花畑となっていました。
よく見ると、今はあぶくま高原美術館になっていて、しかも入場無料。
この時は富永一朗漫画原画展開催とあります。せっかくなので中に入ってみることにしました。
富永一朗さんは塙に講演に来たことがあり、その際気に入ったらしくその縁でこの美術展を開いたそうです。
そういえば、塙の看板も富永さんの絵が使われていました。
ところどころ桜の咲いている道を塙駅に向かいます。
道の駅に立ち寄り翌日の昼食の調達をしようとしましたが、あいにくと簡単に調理できるものはなく、併設されていたコンビニで調達しました。
その後、常世北野にある温泉宿乙女姫の湯に5時半に到着。
すぐに温泉に浸かり、夕ご飯となります。
野菜や山菜の小鉢がおいしかったです。
部屋に戻り飲みなおしますが、今日は疲れたので10時には皆寝ていました。
二日目
朝なかなか起きることができませんでした。それでも何とか6時半に起きて温泉に浸かります。
さっぱりしました。
7時半に朝ごはん。
出発するときに宿の女将が一人ひとつずつおにぎりを作ってくれました。
女将と話していたら、昨年は横須賀サイクリングクラブが13人ほど泊まったそうです。
その時は、塙牛のステーキだったそうで、次回は是非と勧められました。
宿の坂を下りしばらく行くと、松井さんが悲鳴(?)をあげました。
ヒロセさん手作りのプルプル式フロント変速機のネジがどこかで緩んで落ちたようで変速できなくなっていました。
昨日、宿への上り坂で変速したはずなので、ここから宿までの間に落ちているはずです。
しかし、探すも見つかりませんでした。
何気なく見ていると、穴の径と割りばしの径がほぼ同じではないかと気づきました。
ここは回転止めのネジなので力はかからないはず。
松井さんに「とりあえず割りばしを差し込んでみたら」と入れ知恵しました。
果たして、割りばしの径がぴったり。6㎜ネジ穴にうまくネジこむことができ、意外としっかりと固定できました。
割りばしがうまく機能して、この後問題なく走り切ることができました。
国道に出て江龍田川沿いの坂を上ります。
これがまたきつい。
車もそこそこ(特にバイクツーリング)多く、とにかく辛抱が続きます。
道路沿いには牧場があり、塙牛をたくさん見ることができました。
朝、宿の女将に話を聞いていたので思わず「うまそう」と思ってしまいました。
とにかくアップダウンの続く国道を何とか走り切り、水吞場で四時川林道へと折れます。
水吞場(水場はありません)から舗装ののぼりが続きます。
上り切ったところで今日のランチとします。
しばらくは舗装路が続きますが、いよいよダートになります。ダートは林道出口まで続きます。
横川の発電所から最後ののぼりが始まります。このピークを越えればあとは出口までの長い下りが待っています。
林道を出たらあとは磯原まで走るのみです。
しかし国道は車が多いので、並行している県道を選んだところ、まっすぐな上り坂。
何とか頑張って登り切ります。
この後、県道を走りますが、さらに厳しい直登の坂が目の前に現れ、皆見ただけでうんざり。
全員一致で国道を選択しました。
二つ島を過ぎれば磯原にはまもなく到着です。何とか予約してあったひたちに間に合うことができました。
二日間、よく走りました。