mayさんの自転車日記

自転車ツーリングが好きです

2014-12-13 太良ヶ峠

桜井さんより、日帰りで走りませんかとお誘いがあり、丁度土曜は何も予定がなかったので一緒に走ることにしました。最近中央線沿いをあまり走っていないので、お手軽な(という記憶のあった)太良ヶ峠に行くことにしました。
最後に行ったのが、1994年4月ですので、丁度20年。随分変わっていることでしょう。


朝6時に家を出ました。空にはまだきれいな月が出ています。



朝早かったので、中央線の中で寝ていたら、なんと酔っ払いのおじさんが私の自転車に腰掛けたり邪険にしているではありませんか。あわてて別の場所に移動。するとおじさんは何を思ったか次の駅で逃げていきました。嫌な予感が走ります。


高尾駅で桜井さんと合流し、東山梨駅で下車します。東山梨駅は無人駅でした。すぐ横の踏切では、遮断機が下りるたびに「電車が着ます。すぐ踏切から出てください。」と怒鳴ります。不思議な踏切です。



さて、袋から自転車を取り出してみると、目を疑いました。ヘッドランプの台座がもげているではないですか。
おじさんが逃げたのはこれでした。頭にくるやら悲しいやら。



さて、どうしたものか。 
家に帰るころには、日は落ちているのでライトは必需品です。取り外すことは考えられません。
とりあえず修復の材料を探します。桜井さんがタイヤサイドを切ったときにタイヤの裏に張るために持って歩いているアルミ缶は薄く、私も同じ用途に使うために持っているプラスチックの板も同じく薄く強度に難がありそう。



そこで、ふと思いついたのが、手に持っていた炭酸飲料のPETボトル。これは炭酸用なので厚くて丈夫。パッチをきるために持って歩いている鼻毛切用の小さなはさみが役に立ちました。穴は空けられないので切込みを入れて、上下で補強しました。最初2枚ではさむようにしていたのですがネジが短く上だけ2枚に。
遠目には、応急処置が分からないぐらいの出来で、かなり丈夫に仕上がりました。 人間、窮すれば通じるものですね。



修理などで1時間ぐらい使ってしまい、買出しして太良ヶ峠へと向かいます。途中の八幡様で安全祈念と記念撮影をします。



すっかり忘れていたのですが、太良ヶ峠のアプローチは意外ときつく、淡々と上っていきます。
また、見たこともない道路もできていたり、トンネル工事をしていたり。

収穫が終わった桃なのに、変な花が咲いているので不思議に思い近づいたら、桃を保護していた紙の傘がそのまま残されていたものでした。



ぶどう棚のブドウの枝振りを整えているおじさんと会話したり、楽しく走ることができました。

どの家も冬支度。 白菜を干していたり、大根を干していたり。




道は、山口の集落辺りからどんどんきつくなります。切差(きりさく)の集落で休憩。



懐かしい二宮金次郎の像が道の傍らにありました。桜井さんが、その横で、スマホを持って、ザックを背負って現代版金次郎を演じています。



バスがわれわれを抜いていきました。山梨市駅から戸市の集落まで走っているバスでした。100円だそうです。
終点で時間調整しているバスを横目に急坂を押し歩いていきます。



やっと到着しました!太良ヶ峠です。標識には、太良(TARA)峠と書かれていました。どうも名前が変わったようです。20年経つと名前さえ変わってしまうのですね。



ランチにします。 あいにくと雲が太陽を遮っているくれて、また冷たい風が吹き出し体がどんどん冷えます。
私の寒冷地用のガスタンク+ターボも、桜井さんのMSRのストーブもなかなか温度が上がりません。
それでも何とか珈琲までたどり着き、下る準備を整えます。



下る途中に温度計があり、1度をさしていました。

また、富士山が木々の間から顔を出してくれました。



それからも富士山が見え隠れしながらついてきてくれました。



かなり急な坂で、かつ滑り止めのために道路が洗濯板になっているところを延々と下りました。
ブレーキを握る手が痛くて我慢できなくなるころようやく普通の道になり、武田神社に到着。


さらに駅まで下り、きれいになった甲府駅に驚きつつ、輪行袋に自転車を詰め、駅前の小作で無事終わったランを祝しました。
もっと楽だったような記憶があったのですが、大間違いでした。




20年前の太良が峠の写真です。