今日の出発地点は、常磐線内郷駅。
内郷からは、少なくとも3つの炭を運ぶ鉄道があったようです。
そのうちの二つ、高倉線、内郷線は、周回コースができます。
今日はこの二つを走ることにしました。
起点の内郷駅です。
内郷駅ホームです。よく見るとこちら側もホームとして使われていた形跡である、足をかける穴が残っていました。
かつて、ここから、弥勒沢を経て高倉坑まで石炭を運ぶ鉄道がありました。
鉄道の跡を走っていきます。
まもなく、気動車を格納していたといわれる、建物が現れます。
今は、工場の敷地になっており、物置として使われているようです。
不動山隧道を越えるとすぐ右手に弥勒沢資料館の看板が見えます。
ちょっと寄り道して、弥勒沢に立ち寄ることにしました。
少し急な坂を上ると、いわきで最初に石炭が発見された場所があります。
よく見ると石炭のようなものを見つけることができます。
弥勒沢資料館です。
写真や実際に使われていた道具類などが展示されています。
トロッコと一緒に記念撮影。
廃線跡に戻るために道を引き返しますが、途中に気になる道がありました。
「石炭(すみ)の道」遊歩道。
自転車でいけそうなので行ってみることにしましょう。
石炭の道に入ってすぐのところに、火薬庫跡という物騒な看板が立っていました。
まもなく、道は山道にと変わりました。
引き返すべきか、行くべきか。
当然行きますよね。
通勤山道という耳慣れない言葉が書かれた看板です。
夜はさぞや大変だったと容易に想像つきます。
しばらくは、自転車を押して歩きます。
最後は階段になりました。
自転車を引きおろし、ようやく乗れる場所に出ることができました。
意外と楽しい道でした。
出てきたところは、阿弥陀堂のすぐそばです。
せっかくなので阿弥陀堂に立ち寄ることにしました。
福島県唯一の国宝の建物です。1160年建立ということですので、850年前の建物です。
先の震災にも耐えました。
橋の先に見えるのが、国宝阿弥陀堂です。
入場料を取られるので、今日はここから拝むことで許していただきました。
池では、ちょうどはすが満開。
古代蓮です。8月上旬までが見ごろということで、ラッキーでした。
多くのカメラマンが写真撮影に来ていました。
さて、今日の目的の廃線に戻ります。
事前に仕入れていた情報によると、小さなトンネルが残っているようです。
めぼしをつけて探しますが、なかなか見つかりません。
車に乗った地元のおじさんが、場所を教えてくれました。
走っていたころを知っているようでした。
教わったあたりに来ますが、草が茂りどこだか見当たりません。
藪の先に、ありました!
小さめのトンネルで、鉄道の大きさが創造できます。
トンネルの先が明るいので、反対側から入ろうとおもい反対へ行くと民家。
しかも犬が見張っていました。今回は断念しました。
常磐道が見えてきました。
おじさんによると常磐道の手前が終点だそうです。
コンクリートの土台跡などが残っていましたが、炭鉱のものかどうかは不明です。
高倉線の次は内郷線です。
小さな峠を越えて、内郷停車場へと向かいます。
坂を下っていくと、それらしいコンクリートの土台跡のようなものに続き、レンガ塀が現れます。
ここが内郷停車場あたりになります。
ここを起点に内郷駅へと向かいます。
よく見ると、線路が使われています。
当時の線路だと思うのは、考えすぎでしょうか。
無事橋を渡り、砂利道の線路跡を走ると、再び橋の跡が現れました。
しかも2つの線路が走っていたことを示す橋跡です。広いほうが汽車、狭いほうが電気鉄道のということです。
かなり強烈な遺跡が残っていました。
ここは、内郷の駅のすぐそばです。
内郷の駅に戻り、今日の探検はここまで。
少し涼しくなってから、好間線を探しに行こうと思います。
<石炭の道の看板>