なんとなく、トラウマになっているコースがあります。
鋸山林道もその一つです。
1970年代後半に数回走りに行きました。そのころは、砂利道。
その上勾配がきつく、大きな石がごろごろある道は押して歩くのも大変。
しかも、峠がずっと見えているし、夏には日陰すらない。
その上、峠直下は、いつも崖崩れで、恐る恐る担いで渡らなければならない。
そんなトラウマをなんとか解消しようと思い立ち、走りに行くことにしました。
楽をしようと、ホリデー快速奥多摩に新宿からのることにしました。
30分以上前に行ったらほとんど人はいなかったのですが、自転車を置いてトイレに行って戻ってきたらすごい人。
電車が入ってくれば、座席確保で殺気立っている。
一番前に並んでいましたが、自転車を持っていたので、危うく座れなくなりそうになりました。
とにかく、電車は満員の人を乗せ奥多摩へ。やっと空いたのが御嶽駅でした。90%ぐらいの人が御岳で降りていきました。
御嶽駅のホームに人があふれています。
さて、奥多摩駅に到着。いつもより人が多い。輪行組みも６〜７人います。
レーサーの人は、関西からの単身赴任。なんだか、この前も聞いたなぁ。
自転車を組み立てていると、後続の電車で来た人が場所探しでうろうろ。
丁度組みあがったので場所を譲ってあげました。
お決まりの記念撮影をして、買出しして走り始めます。それにしても自転車が多い。
ブロンプトンも走っています。多分レンタルと思われる、電動自転車も多数。
どうもダムを目指しているようです。
ダム方面に少し走ると、鋸山林道入り口に着きます。
これだけ大きな看板が出ていますので、見落とすことはないですね。
しかし、入り口から急な坂が始まります。
森林作業用の林道とあり、入ってすぐに材木保管場所が現れます
林業関係者以外の通行を遠慮くださいの看板がありました。
このころになると、乗るのをあきらめ押し歩きます。
今日は距離も短いので、先を急ぐ必要もありません。
のんびり雰囲気を楽しみながら、散歩気分で峠を目指します。
分岐があります。右は通行止め。
林の中をしばらく走ると、視界の開けるところに出ます。
山の上のほうは、黄葉しています。
航空電子グループの森の看板、２００４年から活動しているそうです。
このほかスカウトの森とかもあり、色々な人に支えられています。
先ほど黄葉が見えていたエリアまで登って来ました。
このあたりは、針葉樹ではなく広葉樹の林です。ところどころ、色づいた葉が楽しませてくれます。
かなり高度が上がって来ました。 このあたりの路面はかなり荒れています。
峠まではもう少し。
やっと峠（大ダワ）に到着。のんびり写真を撮ったり、押し歩いたりで、３時間弱もかかってしまいました。
それだけ、雰囲気を楽しめたということで、自分を納得させます。
峠では一本だけきれいに黄葉していました。
峠には立派なトイレができていました。 レーサーも何人かいます。
そういえば、登ってくる途中で何台かのレーサーとすれ違いましたが、一人と話し込みました。
そろそろ自転車をオーダーしたいとか。ブルベに使える自転車が欲しいというので、ヒロセさんを紹介しました。
峠にはこんな看板も。林道での話でしょうか？
さて、峠はランチには環境がよくないので、場所を探します。
トイレの横の道の階段を、久しぶりに、ランドナーを担いで上りました。
丘になったところにベンチがあったのでそこでランチにします。
縦走路なのでハイカーが時々通ります。山ガールが、自転車を見て声をかけてきます。
「普通の自転車で来る人は始めてみた」と言われてしまい、びっくり。
私が学生のころは、フロントバッグを付けたまま担ぐのは当たり前の時代でしたから・・
ランチを終え、下ります。五日市まで長いくだりが続きます。
道は、ところどころ石が落ちていたり、コケがあったりと少し気を使いますが、総じて良い路面です。
トンネルが現れると、神戸岩です。 鎖場もあり楽しめそうですが、入り口まで覗いて帰っていました。
SPDの靴では雨上がりのぬれた岩は良く滑ります。
その後は快適に下りますが、道が合流するたびに車が増えていきます。
十里木で旧道へハンドルを切ります。アップダウンはあるのですが、車はほとんど走りません。
燻製屋、こんにゃく屋などを通り、五日市駅付近まで走れます。
もうすぐ五日市駅というところで、不思議な光景に出くわしました。
思わず「うゎ！」と言ったら、たまたま横を歩いていた地元のおじさんが解説してくれました。
４０台ぐらい置いてあるとか。聞けば、おじさんが数えたそうです。それにもびっくり。
五日市に到着しました。駅前の「やまねこ亭」に顔を出しました。
知人より、山サイ研の人がやっている店なので挨拶に行ってほしいと言われていました。
３０分ほど話しました。
今度は、ゆっくり美味しい珈琲や紅茶をいただきながら話ができたらと思います。
